君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

2018-01-01から1年間の記事一覧

病休

病休をとった子がいる。誰もその子を責めなかった。優しい言葉をかけた。守れなかったんだな、と思う。 誰もその子を守れなかった。沢山の残業やわけのわからない取引先や、パワハラはないけどどこかドライで同調圧力の強い職場環境から。でも、誰もその子を…

白ごはんに負ける

すきすきすきー、と手を握ると握り返してくれたので、言葉にしないだけで今、好きと思ってくれてるんだろうな。 しろくまくんとどっちがすき?と聞くと、しろくまくんよりすき。 じゃあ旅行とどっちがすき? 旅行よりすき。でも旅行は同時並行出きるから同時…

人間がいっぱいいるところがきらい

今日は午後だけ出勤で、朝は9時半に目が覚めた。 夫も今日はわたしに合わせて休みをとっていて、二人で会話しながら、のんびり起きた。何て幸せなんだろう、仕事がないって。とはいえわたしは昼からは仕事。 洗濯を回したら仕事用の服に着替える。刻一刻迫…

胸が苦しい

比喩ではなく。お昼過ぎから胸がドキドキして不快だった。 メンタルはなんともない。元気でもないけど。 でもずっと心臓が苦しい。トイレへ行って少し深呼吸したがおさまらない。 午後九時現在、まだ苦しい。早く帰りたい。大木くんに抱きつきたい。

暑くて脱いじゃう

一緒に暮らす前から、春から秋は、つまり冬以外は、家ではパンツ一丁で過ごしていた大木くん(仮)。本人も自覚している通り、かなりの暑がり。 昨日、夜11時前、わたしがお風呂から上がると、寝室になんと素っ裸で新聞を読んでいる大木くんが。 横向きに寝そ…

養命酒のように生きたい

夏バテがひどいので数年ぶりに養命酒を買った。注いでみて気づいた。 注ぎ口に液だれ防止のキャップがついている。 すごい。これは結構画期的。以前は。注ぎ口にこぼれた液が乾燥してガビガビになって、蓋が全然開かなくなっていたのだ。開ける度に難儀して…

慣れない幸せ

先日のお出掛けの時の会話の話を記録しておく。 結婚式の打ち合わせに行って、上野で買い物をして、日比谷で『犬ヶ島』を見て、その帰りに有楽町のオフィス街でもつ鍋を食べているときの話。広々したカウンター席で、時々静かに話しながら、黙々とごはんを食…

人を勤め先で判断してしまう

とあるイベントのボランティアスタッフの集まりがあって行ってきた。 数年前からちょこちょこ手伝いをさせてもらっている。そのボランティアスタッフの中心になっている方が、わたしもおそらく相手も、なぜかお互いに苦手で、あまり話が弾まない。以前から、…

マンションを買ったあとの未来を考える

郵便受けにチラシが入っていた。 モデルルーム見学で、1000円のクオカードがもらえるそうだ。 こんなにもらえるなら、前々から行きたいねって話していたことだし、デートがてらいこう!モデルルームデビューしよう!ということになった。場所を見る。今住ん…

家を買う、なんて話題を

もうすぐ30になるけど、気持ちはまだ子どものままである。若い、じゃなくてたいして成長していない、という意味で。自分もそうだし、回りにいる同年代だって同じ子ども、という感覚がある。 愚痴を言ったり、意味のない冗談を交わしたり、何も変わらない、子…

やれないことは、ほとんどないのだ。大人なんだから

ここ数ヵ月の実感である。 必ずしもいい意味ではない。最近結婚した知り合いが、毎日旦那と料理を作っている、というので、すごいね旦那さん、と言ったら「料理くらいできるよ、大人なんだから」と言った。 なんだか目から鱗だったけど確かにその通りだ。 ネ…

家に帰ったら家族がいること

あと3ヶ月で結婚。 指折り数えている。残業が続いたり体調が悪かったりで、今週大木くんとの時間があまりなかった。 金曜日。 今日帰ったら思う存分いちゃいちゃできる!と思いながら家を出た。仕事をしながらも、 もし今「帰ったら何したい?」と同僚に聞…

目を覚ますと、包丁の音

先日、金曜夜から体調が悪かった。土曜日は自律神経が乱れているのかちょっとかがんだ程度で強い立ちくらみがして、ぜいぜいと息切れを起こしながら、ふらふらのまま本棚を整理したけど、結局日曜も治らずに午後から寝ていた。目を覚ますと、窓から気持ちの…

鍵を持って出るのを忘れた

鍵を持って出るのを忘れた。 数日前のこと。 あいにく大木くんは飲み会。帰りが遅い。 電話すると、11時ごろ帰るという。 でも新宿まで鍵を取りに行くのはできないと思った。その日は昼頃からお腹が痛かったから、満員電車にまたのるなんて、と。 帰る頃また…

幸福な家庭

先週の日曜日、用事を済ませてうちに帰ると、かねてより購入を検討していたベランダ用スリッパを買ったらしく、大木くんにベランダに呼ばれた。 どれどれと見てみると、これも買った、と苗とプランター、スコップと小さなじょうろが。苗には、白い花。苺だ。…

歌舞伎の翌日に両家顔合わせ

大木くんのお母さんから指輪をいただいた。 ひとつはお母さんの持っている一番ちゃんとしたものということらしい。 もうひとつは大木くんのお父さんのお母さんから結婚するときにもらったもので、その場で外して渡してくれた。私の両手の薬指にちょうどだっ…

眠い

眠い あまり熟睡できていないらしい。夢をよく見る。しかもあまりきもちのいいものではない夢。大木くんがいなかったら新生活はぐだぐだの泥沼だったろう。今はとりあえず緊張感のようなものがあり、朝なんとか起きれるし、夜もうちに帰る楽しみがある。 大…

はじめましてとさよならだけで生きていけたらいいのに

さきこさんのお宅に泊まらせてもらった。 家族がたくさんいて、賑やかで。でも自分はお客さんで。 一人になりたいときは部屋にこもってよくて。お互い気を使って。 楽しいし、これくらいの距離感が自分にはちょうどいいと感じる。最後の週なのでたくさんの人…

母とわたし、または家族とわたし、と関連して結婚の話

カプセルホテルに泊まって母に電話をした。 イタリアから帰ってからほとんど報告もしていなかった。あと聞きたいこともあった。大木くん(仮)がいるとあまり実家に電話もできない。はじめは楽しくはなしをしていたが、先日わたし以外の四人で話をしていたとき…

遠いイタリア

「いま、ここ」しか感じられないタイプなのかもしれない。 イスタンブールでの乗り継ぎのあとは周囲はほとんど日本人だけになってしまって、イタリアは急激に過去に遠退いていった。旅行中はあんなにも、「帰ったらこれを自慢しよう、これもこれも報告しよう…

自由とは広い世界を思うこと

バーリからナポリに戻るバスの中。 シチリアでもそうだったけれど、日本とは桁違いに広大な景色。どこまでもなだらかな緑の丘。丘の向こうもずっと。北海道の農業地域は行ったことがないけれど、たぶんそれよりもずっと大きいのだろう。この景色を見ていると…

強さの発掘

指示をもらえないから、迷惑がかからなさそうな範囲内で勝手に働いている。以前の私なら、「嫌われたかな」とか、「勝手にやって怒られたらどうしよう」とか、一方で「自発的にやらなかったらやらなかったで、駄目なやつとの烙印を押されてしまうかな」など…

外国人にとっての英語はあくまで道具だ

英語は、あんまり喋れない。 でもゆっくりならなんとか必要最低限のことは伝わる。「コミュニケーションツール」と言うけれど、本当に「ツール」だなあと思う。 例えば、windowsを使うときに「ctrl+c」で「コピーしろ」とパソコンに伝わるわけだけど、ほぼそ…

興味の持ち方

シラクーザに来た、と大木くん(仮)に電話で話していたら、電話しながらインターネットで調べてくれたらしく、「世界遺産なんだね」とか「闘技場ってローマだけじゃないんだね」などと話をふってくれた。わたしは彼のそういうところをとても尊敬している。 な…

電車が好き

自分は電車が好きなようだ。 と最近気がついた。 鉄オタ的な意味ではなく、ただ乗っているのが好きなようだ。日本の満員電車は好きではない。もちろん。 好きなのは田舎の、客のまばらな電車内でのんびり揺られている時間。 あるいは新幹線とか、特急列車な…