君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

自由とは広い世界を思うこと

バーリからナポリに戻るバスの中。
シチリアでもそうだったけれど、日本とは桁違いに広大な景色。どこまでもなだらかな緑の丘。丘の向こうもずっと。北海道の農業地域は行ったことがないけれど、たぶんそれよりもずっと大きいのだろう。

この景色を見ていると、心臓の内に閉じ込めていたものがぶわっと解放されて一瞬で四方八方数十キロにまで広がって行くような、底知れないほどの解放感や爽快感を感じる。

なんて自由なんだろう。
わたしは、どこまでも自由だ。



自由が孤独と表裏一体であると言うなら、孤独をたのしむ唯一の方法はつまり自由を謳歌することだ。