君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

はじめましてとさよならだけで生きていけたらいいのに

さきこさんのお宅に泊まらせてもらった。
家族がたくさんいて、賑やかで。でも自分はお客さんで。
一人になりたいときは部屋にこもってよくて。お互い気を使って。
楽しいし、これくらいの距離感が自分にはちょうどいいと感じる。

最後の週なのでたくさんの人にさよならを言う。寂しさはない。さよならは好きだ。もうここで終わりなら何も気にせず笑えるし、次の場所へ進める高揚感もある。それに、さよならは悲しい。悲しいものは綺麗だ。綺麗なものは好き。いつまでも悲しんでいたいと思うことがある。


はじめましてとさよならを、人より多く経験する人生だったと思う。どちらも好き。始まるわくわく感も終わる悲しみも。大勢の中で自分だけ異質である、というその状態も。

その中間はなくていいとすら思う。
それだと人生がすかすかし過ぎてしまうから、仕方なく激しくダメージを受けながら中間も受容するけど。好きじゃない。特に、さよならの時期が見えない、いつ終わるかわからないものは。