君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

目を覚ますと、包丁の音

先日、金曜夜から体調が悪かった。土曜日は自律神経が乱れているのかちょっとかがんだ程度で強い立ちくらみがして、ぜいぜいと息切れを起こしながら、ふらふらのまま本棚を整理したけど、結局日曜も治らずに午後から寝ていた。

目を覚ますと、窓から気持ちのいい風が入ってきていた。キッチンから、ちょっと覚束ない包丁の音。その日は大木くんが料理担当の日だった。

無性に幸せな気持ちになった。
自分が幸せになるイメージなんて、今まで持っていなかったけど、ああ、これが幸せなんだ、と感じた。
平凡で幸福な日常の価値を、ほとんど初めて感じた。