君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

きょうの出来事

子どもに牛若丸とかって名前つけてた昔の人の感覚わかるよね、なんかまるって呼びたくなる。

と夕食時、大木くんが言った。

くうちゃんは病み上がりでようやくご飯が食べられるようになってきて、わたしと大木くん、交互にスプーンを渡しては、ごま塩をかけた白米をすくってくれるよう求めてきていた。

大木くんは時々、くうちゃん(仮名)の名前のうしろにまるをつけて呼んでいる。クウマル、クウマル。

「まるっとしてるもんね。」

とわたしも答えた。そういえば父方のおじいちゃんも名前に丸がついてたな。なんか船の名前みたいに。愛しさからくるネーミングだったのか。

 

一昨日熱を出したくうちゃんは日中ぐったりしていたけれど、ふみちゃんがいると急に元気になった。

わたしと二人きりのときは、0歳の赤ちゃんみたいに後追いしてずっと抱っこを求めてきていたのに、ふみちゃんが帰ってくると泣き止む、大人しく遊び始める、ハツラツとおもちゃを取りに行き、ふみちゃんと一緒になって笑う。

何なのだろうな、このきょうだいパワーは。

ちなみに、ふみちゃんに風邪がうつるといけないからとここ数日は寝室を分けているのだが、くうちゃんは別の部屋で寝るのが心の底から嫌なようですごく泣いている。体の疲れには勝てずに短時間で寝ているけど。

 

ふみちゃんは、自分がただ笑うだけでくうちゃんもつられてケラケラ笑うということを発見して、ぶえへへへへ、と、くうちゃんの前で何度もわざとらしい笑い声を立てていた。

くうちゃんの反応がいまいちのときはわたしも「はっはっはっはっはーっ」と加勢した。そういえば大学生の頃、サークルのイベントか何かで、ガヤとしての笑い声を録音しなければならなかったとき、「笑うのめちゃくちゃ下手だね」とみんなから笑われたことを思い出した。どうも棒読みになるらしい。

くうちゃんは面白くもないけどなんか笑っとくかという感じに軽く笑っていた。