君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

暇をつぶして人生が終わる

月曜のことである。

 

土日に思いきり子どもたちと遊んでへとへとになって、だるい体で、あーよかった、仕事へ行ける、やっぱり平日より土日のほうが体は疲れるよな、なんて考えながら1日が始まった。

 

その日の午後である。

唐突に、仕事したくないなあと思った。

いや、そういうことはよくある。波のようなもので、仕事楽しいなと思える時期もあればなんの思い入れもなくなる時期もあるし、働きたくないなあと思い始める時期もある、それだけのことではある。

 

ただ、その日の午後やらなきゃいけない単純作業的な業務内容を考えて、めんどくさ、あと2時間半か、今は時短勤務だからまだ耐えられるけど、これで毎日残業だったら耐えられないつまらなさだわ。早く帰りたいなあ。

そんなふうに思ったのだ。

 

で、5時前に仕事を終えて、やったー今日も仕事が終わったぜ、時短勤務サマサマとタイムカードを押しながら、ふと思い至ったのだ。

わたしって、子育てが嫌で仕事して、仕事が嫌で子育てをしているのか? と。

 

なにもやりたいことや好きなことをやっていないのではないか?

仕事も子育ても、嫌なことから逃げるための、口実なのではないか?

人生全部が、暇つぶしでしかないんじゃないか?

 

子どもは愛しいし自分の命より大切だけれども、子育てがしたくて生きてきたわけではないし、

今の仕事は楽しいと思えることもあるけど、情熱を持って働けているわけではないし、どちらかというと就職に躓いて流れ流れて落ち着いた先であって、その中でどうにか働く意義を見つけようと努めてポジティブに思考するように気をつけているのが実態である。

 

 

わたしは何がしたいんだっけ、何が欲しかったんだっけ。

そんなありきたりな自問自答をして空虚な気分になった。

 

やりたいことはあったのだけれど、もう随分と長いこと触れてもいなくて、本当に好きだったのかどうか。時間があればYouTubeなんか見て時間を潰してしまって、仕事と家のこと以外はもう何もやる気が起きない。

だらだらと死ぬまでの時間を潰し続ける人生が続いていくだけ。

 

 

…ふとそんなことに気づいて、しかしそれで凄く落ち込んだかというと、日々仕事と育児で忙しいのもあってそうでもない。

多かれ少なかれみんなこんなものなのだろうと考えている。

子育てこそが生きがいだなんて言える人は実は少ないだろうし、仕事で自己実現ができている人、社会貢献が実感できている人も少数派だろう。

みんななんとかかんとかその時その時を「こなし」て、その合間に頭を空っぽにできるようなことをして時間を潰してるだけだよ、きっと。

きっと。

 

 

……ほんとかな?