君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

まだ赤ちゃんでいてほしい

生後10ヶ月。くうちゃん。

最近、寝かしつけらしい寝かしつけがいらなくなってきた。お腹が十分満たされた状態で布団に転がしておくと、15分くらいひとりでころころころころ転がったあといつの間にか寝ている。親も隣で寝転がっている必要はあるが、だいぶ楽ちんだ。

 

でも今日のように、母乳を飲みながらうとうとし、そのまま腕の中で寝てしまうこともある。わたしの腕の中でとろんと目を閉じる赤ん坊。つんと上向いたくちびる。まるいほっぺ。なんと可愛いのだろう。

横抱きの状態で眠るのが久々で懐かしかったこともあり、今日は特別キュンとなった。

 

くうちゃんは最近、伝い歩きが活発になってきた。つかまり立ちの状態から、がばっと両手を離し、ひとり立ちの練習までしている。成長に対する意欲がすごい。

赤ちゃんでいるのもあと少し。

わたしが「赤ちゃんの育児」をするのもあと少し。

 

それは少し寂しいことだ。

 

心の中は、早く大きくなって成長した姿を見せてほしい、という気持ちと、単純に赤ちゃんのお世話が体力的に大変なので早く大きくなってほしいという気持ち、そして、このままいつまでも赤ちゃんのままでいてほしいという気持ちが、ちょうど3分の1ずつ。

 

 

どんな男の子になるのかな。早く一緒におしゃべりしたいな。

毎朝明け方に起きて大変だ。もう少し大きくなったら楽になるかな。

…でも、もう少し赤ちゃんのきみと過ごせる時間を味わっていたいな。

 

こんなふうに四六時中だっこできるのも、何にも遠慮なく一直線にはいはいしてきて抱きついてくるのも、いつもにこにこして言葉にならない声で笑っているのも、ふわふわの髪にいつでもキスできるのも、すべすべでもちもちの腕も、たどたどしい動作で手を振るのも、おでこからただようあったかくていい匂いも、腕の中で眠るのも、あと少し。

 

名残り惜しくてたまらない。