君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

子の看護休暇

仕事に復帰しておよそひと月がたった。

くうちゃんは保育園の洗礼を受け、長引く風邪に次ぐ風邪で5月だけでも10日以上休んでいる。その大半を、大木くんに仕事を休んでもらって対応した。

わたしの仕事は一年で一番この時期が忙しいのだ。だからなるべく休みたくなく、病児保育の利用も検討して小児科で医師連絡票というものを書いてもらったりもしたが、「病児保育に預けるくらいなら俺が休む」と大木くんが言うので結局まだ一度も使っていない。

大木くんは今仕事があまり忙しくないのだなあと思ってお願いしていたのだが、あらためて状況を聞いてみると、

「本当は最近始まったプログラムを盛り込まないといけないんだけど、時間がなかったからとりあえず去年のままのプログラムで仕事してる。ほんとはダメなんだけどまあいいやって」

などと言っていて、ただただ、子どものためなら仕事のクオリティは割り切る、というスタンスだから休めていただけのようだった。

わたしは感心してしまって、それくらいの割り切りの精神があればわたしも休めるわということに気付き、昨日と今日はわたしが仕事の休みを取った。考えてみれば先月まではわたし無しで回っていたのだから、今わたしが休んだところで課の仕事は回るのだ。多少、何かが遅れたり、誰かにしわ寄せが行ったりはもちろんあるのだけど、深刻な事態に陥るわけではなく、自分が大した仕事をしていない自覚をもっと持つべきじゃないかと思ったりした。

自分はたいそうな仕事をしていると思って働いている方が楽しいのだけどね。実際にこの1か月、楽しかった。

薬が効いているのか、くうちゃんはよく寝ている。