君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

家事しない系主婦

晩ごはんを食べ終わって、わたしは満腹で動けない。

食べてすぐ寝ると牛になるなんて言うけど、モーいいや、おなかがこなれるまでじっとしてよう。
とカーペットの上でごろごろしているわたしをしり目に、早く食洗機を回したい大木くんはさっと立ち上がって皿を下げ始める。


うーん、お手伝いしなきゃなぁ、と罪悪感を抱きつつごろごろ。
わたしが延々スマホをいじったり、起きてきたふみちゃんを抱き上げて座椅子の上でゆったりと授乳しているあいだ、大木くんは食洗機を回し、翌朝出すごみをまとめ、ごみ袋を設置し、乾燥が終わった洗濯物を取り出したたみタンスにしまい、洗い終わった皿をしまい、食洗機に入らなかった鍋なども洗う。あと、残ったご飯をラップで包んで冷凍庫にしまったり、麦茶がきれていれば新たに沸かしたりしている。


うーん、お手伝いしなきゃなぁ、と罪悪感を抱きつつ、わたしはソファに寝転びごろごろするばかり。


ちなみにこれは、ひとり暮らしだったころは自分でやっていたはずの家事を結婚した途端しなくなった、とかいうわけではない。一人暮らしの頃は何日も洗濯ものをためてしまい、かごの中からまだ着れそうなやつを引っ張り出して仕事に行ったり、干したものは干しっぱなし、皿はシンクの中に溜めっぱなし(時々カビが生えた)、ごみを捨てることができず(特に分別が無理)家の中には捨て忘れたゴミ袋がいくつも並び、炊いたご飯の残りは炊飯器の中で干からびていたりした。


親からはたぶん比較的まともな教育がなされていたと思うが、この生来の怠惰さには勝てなかったのだと思う。姉妹の中でわたしだけが出したものをしまわない、生活リズムも整わない、で、よく母に怒鳴られていた。わりと苛烈な怒鳴られ方をしていた。

結婚したら、他人と暮らせば、頑張れるかも、と思ったけれど無理だった。
毎日お片付けとか、ムリムリ。


そして現在、育休中。

大木くん:毎日7時過ぎに起き、ふみちゃんのおむつを替える。8時前に家を出て夕方まで働く。帰ってきたらふみちゃんをお風呂に入れる。夜に上記の家事を行う。

わたし:毎日8時ごろまで朝寝坊する。夕方までふみちゃんと2人ですごす*1*2。日中、特段用事がなければふみちゃんと一緒にお昼寝もする。家事は買い物(生協とネットスーパー)と夕飯作りだけ。たまに掃除をする。離乳食は週末に作り置き。


……あらためて書き出すと酷いな。


一応、夜泣き対応は頑張っていた。
日中大木くんが健康的に働けるように。これだけはひとりで頑張ろうと。

が、4ヶ月ごろから夜泣きが始まり、先月ごろピークを迎えた(と思いたい)ふみちゃんに夜ずっと付き合っていると、いくら朝寝坊してもときどきお昼寝をしても、睡眠が足りないことがある。
そうなると、ずぅーっとイライラしてしまう。

これは産後クライシスとか育児ノイローゼとかではない。とにかく寝不足なんである。

幸いなことに、ふみちゃんの夜泣きは立って抱っこすれば大抵は(大抵はね)静まりはするのだけれど、布団に置いたらすぐまた泣いてしまう。抱っこの状態で「よし、熟睡したな」と思ってから置いても、数分後にまた泣く。しょうがないから1時間か2時間か、壁に寄っかかったまま抱っこを続ける。そんなことを夜中に何回か繰り返す。と、睡眠が足りなくてイライライライライライラ。


わたしは最低でも7時間半は寝たい人間なのに!


大木くんへも八つ当たり、までは行かないものの冷たい物言いをしてしまっていた。そして、とうとう彼が「夜代わるよ」と言い出した。


大木くんの休みの前日、ふみちゃんの対応を代わってもらい、わたしは別室で寝かせてもらう。

すごく元気が出た! 

翌日も代わってもらった。

すごくすごく元気になった!

そしてなぜかその後も夜自分が対応すると言う大木くん。ふみちゃんはやはりおっぱいを飲まないとどうしても眠れない(夜中はミルクではだめらしい)ということで、夜中に1、2回起こしてもらって授乳しに行くけれど、隣に赤ちゃんがいないのはかなり楽だった。

結局4日間も続けて代わってもらってしまった。これからも週末は代わってくれるという。やったぜ。


しかし、これでよいのか?
育休で一時的に専業主婦になっているわたしの存在意義よ。
これまじで大木くんに捨てられる日も近いな。


などと考えながらソファの上に寝転がり、皿洗いをする大木くんを眺めている。


いやいや、職場復帰すれば今の家事分担でも大丈夫なはず。大木くんも時短勤務になるし。わたしの方が通勤時間長いし。*3
働くことは向いていないが、家事の方がより向いていないので働くしかない。


そういうわけで、復帰が間近に迫ったいま、「やれやれ」という気持ちである。ほっとしながら重い腰を上げるような。
はぁ、やれやれ。


こんな母親でも長時間一緒にいておっぱいもくれるので、ふみちゃんは圧倒的にわたしのことが好きだ。大木くんに抱っこされて大泣きに泣いていても、わたしが代わると、ぴた、と泣き止む(大木くんがちょっと気の毒)。それがいまの唯一のよりどころだ。

ただ、ふみちゃんは土日の方がより機嫌がいい。

大木くんがいるとわたしの機嫌がよくなるから、ふみちゃんもうれしいのだと思う。

両親がそろっていて、どちらかが家事をしていても必ずもう一方がかまってくれて、2人が仲良くしている環境が一番良いのだろう。


というわけで、これからもよろしくね、お父さん♡

*1:あそぶ、ねんね、ごはん、あそぶ、ねんね、おさんぽ、あそぶ、ねんね、ごはん

*2:4月に入ってからは保育園の慣らし保育(短時間から徐々に伸ばして慣れていく)が始まっている

*3:わたしの職場復帰後は夜泣き対応も分担する予定