君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

人生は、現状、65点。

誕生日だった。
妊娠中はずっとナマ物をガマンしていたので寿司をリクエストしたら、大木くんが高そうな握りを買って帰ってくれた。

ここ数年は大木くんがフレンチに連れていってくれるのがお決まりの誕生日デートだったけれど、今年は生まれたての赤ん坊がいるのでうちで。そして途中からふみちゃんが泣き出したので大木くんはだっこしながらの食事になった。
そんなだったので誕生日にも特別感はないが、別にさみしいともなんとも思わなかった。歳をとると誕生日ってわりとどうでもいいものになるのかもしれない。欲しいものも特になかったので、誕生日プレゼントは折り畳み傘にしてもらった。前のやつはもう10年以上使ったし。

20代のころは誕生日が来るのが毎年こわかったのにな。
祝ってくれる人があまりいないというのもあったが、その年齢にふさわしい人間になれていないという焦りがあった。(浪人と留年を何年も繰り返していたのだから当然と言えば当然だ)
でも今は、良くも悪くも年相応の人間になっている実感がある。30代前半の日本人女性として、高得点ではないが及第点ではある、みたいな感覚。
点数をつけるとしたら65点。
ちゃんと就職して納税しているし、子どもも産んだので、60点は取れている気がする。でもそれ以上は何もやっていないので70点は超えられないだろう。的な。
これは世間体的な面でも、社会への貢献度的な観点でも、自分自身の人生の満足度という点でも。
わたしの人生は、現状、65点。

及第点が取れているのだから悪くはないが、このままずっと65点がつづく人生はやだな…とも思ってしまう。
いや、あの留年時代に比べれば65点まで持ち直せただけでも御の字なのだけど。
しかし世間体は別にいいけど、社会への貢献度と人生の満足度はもう少し上げられないものか。
自分自身の満足度ってどうやったら上がるんだろう。
それとも、足るを知るべきなのか。

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誕生日ディナーなのに包み紙もテーブルに放置したまま食べるっていう特別感のなさ…