君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

引っ越しの準備

「コロナ終わったらあそこへ行こうよ」

というのが合言葉になりつつある。

去年の年末から、わたしの切迫流産、大木くんの事故、そして今回のコロナで予定はほとんど延期、中止になってきた。テレビも総集編みたいなものばかりになってきたけれど、それを眺めて「ここいいね」「そこへ行きたいね」などと話している。コロナが終わったら行きたいところがたくさんできた。

 

大木くんは来週からやっと在宅勤務になるそうだ。(週2日は出勤するらしいけれど) わたしはこれまでどおり毎日出勤。残業も普通にある。電車はかなりすいてきた。人が半分以下になっていると思う。

わたしたちの日常にはあまり変化はないけれど、出かけられない分、食事にお金使ってもいいよね、なんて言って、普段買わないモッツァレラチーズを買ったり、ちょっといいお肉で焼肉したりしている。

3月下旬は緊急事態宣言が出るのでは、というデマが広がってスーパーから一気に物がなくなったりした。米やパンだけでなく、なぜか野菜も肉も魚もなくなって、困ったわたしはかろうじて残っていたお高めのホットケーキミックスを買って帰った。それから毎週のように週末の朝ご飯はホットケーキだ。メープル風味シロップじゃないちゃんとしたメープルシロップも買ったから、朝からちょっと贅沢な気分。こんなにお手軽に幸せになれるのなら、もっと前からお高めのホットケーキミックスを買ってみるんだった、なんて思っている。

 

実は来週、引越しをする。新しい家族を迎え入れられる、少し広い部屋に住み替えるのだ。

緊急事態宣言が出る直前は、「もう契約しちゃったのに、もし引っ越しができなくなったらどうしよう」なんて不安を抱いたが、結局引っ越しはコロナの影響を受けなかった。せいぜい、不動産屋さんに契約書のやり取りを郵送にしてもらった程度。

これで人生10回目の引っ越しになるけれど、引っ越しはいつも楽しい。次のマンションもボロいけれど、それでも未知の場所へ行くというのはわくわくするものだ。

2年前、初めて大木くんと暮らし始めたときも、それはそれは楽しかった。毎週家具屋さんやホームセンターをまわって、あーでもないこーでもないといいながら家具を買いそろえた。新しい生活への希望しかなかった。

今回はさすがに2回目なのでそこまでの新しさはないけれど、二人で協力して作業をするということそのものが楽しい。引っ越したら、ネット通販でベビー用品も買いそろえなくちゃ。コロナで出かけられないけれど、やらなくちゃいけないことがあってなんだか幸せ。

 

この町にいるのもあと数日なので、名残を惜しんで近所のカフェなどでテイクアウトして、ベランダでカフェごっこをやっている。のどかな日曜日。今日はベランダからくっきりと真っ白な富士山も見えた。

 

引っ越し先には近所にクレープ屋さんがあるので、引っ越したら食べに行こうと楽しみにしている。ゴールデンウイークはきっと暇だからお菓子やパンを焼いたりしたいなとも考えている。再来週は大木くんの誕生日だ。わたしはネットでちょっと高いポロシャツを探している。時間はたっぷりあるから、当日はじっくりとタンシチューでも煮込もうかなと思う。

 

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お題「#おうち時間