君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

結婚後に運命の人と出会ったら

わたしにはこの先、大木くんより好きになる人は現れないだろう。

いたとしても大木くんと同等くらいにしかならないと思う。それくらい、出会った当初、大木くんの引力は強烈だった。そして、同等でしかないなら、思い出のたくさんある大木くんを選ぶ。だからわたしが不倫をすることはたぶんないと思う。まして「他に好きな人ができたから離婚してくれ」なんていう日は来ないと思う。

 

でも大木くんはどうか。

わたしはわたしがどんな風に恋に落ちたかを大木くんに説明したことがあるけれど、大木くんはそんな風に強烈に誰かを好きになったことはないそうだ。わたし含め。

 

まだ運命の人に出会っていないのかもしれない。

 

とわたしは思ったりする。

 

わたしがソファに横になっていると犬みたいにすり寄ってきて撫でてもらうのを待っている大木くんは、間違いなくわたしのことが好きだと思う。夫婦だから当たり前かもしれないけれど。

「この先運命の人に出会ったらどうする?」と聞いても「どうもしないよ」と答えるだけで、当たり前のように家族を大事にしてくれる大木くん。「おれは子どもを悲しませるようなことはしない」そうだ。

 

でも、いつか大木くんも雷に打たれたように恋に落ち、脳内麻薬が最大値まで分泌されて、その人のことしか考えられない、なんて経験をするかもしれない。

そうしたら、

そうしたら、その人と一緒になってほしいなと、わたしは思っている。

なぜならわたし自身がこんな恋を経験できて幸せだったから。もし大木くんにもそんな機会が訪れたとしたら。その時の気持ちを大事にしてほしいし、それで得られる「これ以上ないほどの喜び」を味わってほしいと思っている。

 

なので大木くんにも、「好きな人ができたら相談してね」と伝えている。

実際そんな日が来たとして、そんなきれいごとみたいに自分が納得できるかはわからないけれど。

だけどやっぱり家に縛り付けることはできないのだろうと思う。きれいごとすぎるだろうか。

 

 

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今日のお昼は大木くん作ラーメンサラダ。北海道の居酒屋メニューなのだとか。久々に気温が高いせいでわたしがぐったりしていたら、気遣って作ってくれた。

 

 

ただまあ、これから生まれる子にとっての父親は大木くんなので、もしそうなったら二人とも保育園の近くに住んで、交代々々で子育てをするとか、そういうことは考える必要はある。気持ちを大事にすることと責任を果たすことは別なので。

そんな未来には、全員の最大公約数的な幸せを探すことになるのかもしれない。