君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

音楽とともに暮らす

日曜日は二人で大河ドラマいだてんを見ている。
大木くんはクドカンが好きなので。わたしはマラソンが好きなので。

このあいだ、見終わってお風呂からあがりのんびりしていると、大木くんが「音楽かけよ」と言ってなにか流し始めた。

「あっ、これは! 復興節!?」

いましがたのいだてんで演者たちが合唱していた曲じゃないか。関東大震災のあと、民衆の間で流行したという曲。

ソウルフラワーユニオンっていうバンドのカバーだけど。彼らは阪神淡路大震災の時に、この曲を歌いながらさっきのドラマみたいにチンドン屋みたいなパフォーマンスをやってたらしいよ」

へええ。よくこんなマイナー(たぶん)な曲知ってるね!
毎度ながらわたしは感心する。


大木くんといると生活の中にこうしてその瞬間にぴったりの音楽が流れる。
わたしが何となく「雨にぬれても」をハミングしていたら後ろからそのCDが再生されるし、ドライブ中に「元気の出る曲!」とリクエストすると楽しげな音楽を選んでくれる。

元々洋楽好きで、大学ではバンドサークルに入っていた大木くんは本当にいろんな音楽を知っている。
大木くんの部屋には800枚?くらいのCDがあるそうだ。PCの中には、他にも音楽のデータがたくさん。
たまにギターを弾いてくれることも。


特に忘れられないのが去年の新婚旅行。
わたしたちはアイスランドをレンタカーでドライブしたり、首都レイキャビクのアパートメントで自炊したりするような旅行をしていた。
北欧のかわいらしい部屋の中でムームを聴きながらごはんを食べたことや、シガーロスを流しながらどこまでも続く苔の大地の真ん中を走ったこと、たぶんずっと忘れないだろう。


こんなに素敵な演出をしてもらっても、返せるものがなにもないよなと思う。
うちには本棚が3つあってほぼわたしの本が占領しているが、読書の趣味が夫婦の暮らしに彩りを加えることは特にない。むしろ物理的に家を圧迫している。
さらにはわたしは時々仕事帰りや休日にひとりカフェで読書したりする。夫婦の時間を差し置いて。
それに引きかえ音楽という趣味はお洒落だし隣の人と一緒に楽しめていいよね。


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アイスランドで自炊した時のごはん。
なお映っているのはアイスランド料理ではなくラザニアである。味つきのラム肉を買って調理してみたりもしたけどまずかった。。。この旅行で結局、うまくて全世界どこでもありつけるという点でイタリアンが最強という結論に至った。


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日曜日の晩ごはん。
新しいオーブンレンジが来たから、2日続けてオーブン料理だ。
ズッキーニとじゃがいもと鶏肉のグラタン。
それからピーマンチャンプルー。
回らない!電子レンジが!

次回のためのメモ
グラタンはニンニクと鶏の旨味が効いていて薄味でも美味しかったが、大木くんはもっとチーズたっぷりの方がお好みだそう。