君の木の下

子なし夫婦の日常備忘録

戻らない旅に出たい

「鉄道も捨てがたいけど、一日移動に使うのもなあ」

大木くんは悩んでいる。

 

夏の旅行の計画である。

このあいだの十連休で四国に行ったばかりだけど、また9日間の大きな旅行の計画をわたしたちは立てている。

冬くらいから妊活をするとしたら、もう向こう十年くらい海外旅行なんていけないかもしれない、ということで、スイス・イタリアの旅を企画中。というか、すでにチューリッヒまでの航空券はとりあえず取った。

 

着いてからどうするか、なのだけど、スイスには有名な観光列車があり、そのうちの世界遺産にもなっているベルニナ鉄道に乗りたいのだが、そうするとちょっと旅程を組みづらいのだ。いや、マッターホルンの麓の町ツェルマットから直接いける路線もあるのだが、それが片道8時間もかかるらしく。

 

その鉄道は氷河急行と言って、こちらも観光列車になっていて、風光明媚な場所をランチを食べながらゆっくり移動することができる。

本を読んでいれば世界中どこでも楽しいわたしはこのプランでもいいのだけれど、そうなると他の場所での観光が慌ただしくなるし、丸一日移動でつぶれてしまうということで大木くんは非常に悩んでいるようだ。

 

 

正直、どっちでもいいと思って今回は大木くんにだいたいのプランを任せることにした。

彼と一緒に暮らし始めて一年と少し経つが、ちょっと旅行に行きすぎでわたしはもうおなかいっぱいだ。

転職を機に有給を全部消化して一人で行ったイタリア南部旅行(3週間)、夏には婚姻届けを出すのにわざわざ鎌倉まで行って一泊した。夏の終わりには東北へ花火大会を見に行き、秋にはアイスランドへ9日間新婚旅行へ行き、アクアラインラソンつくばマラソンはそれぞれ千葉・茨城に前泊。正月は大木くんの実家がある北海道を帰省ついでに旅行し、2月には五島つばきマラソンに参加するため3泊4日で長崎県五島列島へ。そしてこのあいだの十連休。

 

…こう書くと本当に多いな。ちょっとお金を使いすぎだ。鎌倉とアイスランドは親戚からもらった多額の結婚祝い金から使っているので自分たちのお財布は傷んでいないとはいえ…。

 

 

旅行は楽しい。

でも、どんな旅行でもどうせ終わればまた旅行前と地続きの日常しか待っていない。他の人も同じなのか知らないけれど、わたしはいつも、帰ってきたとたんに旅行中の感覚がきっぱりと消え去ってしまうのだ。フィルム映画の途中のコマをカットして編集するような感覚。まるで初めからそんなシーンはなかった、みたいな感覚になる。

だから、旅行を頻繁に繰り返すことにそんなに意味はない、とわたしは思っている。

ただ、大木くんは趣味の一つが旅行といってもいいくらい、わたしと知り合う以前から旅行好きだった。(そもそもわたしたちの出会いが旅行先だった。)人生にとって趣味はとても大切なものだとはわたしも思っているから、大木くんはたくさん旅行をすればいいとも思う。

 

だから今回は一緒に行く。行先も行程も大木くんが満足するように組めばいい。きっと30代で最後の大きな旅行になるのだから。

 

ただ、今後は少しペースを落とすか一人で行ってきてもらおう。大木くんはいつも県をまたいで大移動するような行程を好んで組みたがるのだが、わたしはそれに毎回ついていくのはちょっとしんどいし、この先は妊活もしたいから。

わたしは長いお休みでも、カフェで本を読んだり何か書く時間があれば充実する。

そういえばイタリアに行った時も、一番楽しかったのはアルベロベッロですごした3日間だった。町が素敵だったのもあるけれど、宿にこもってじっくりと本を読んだり何か書いたりできたのがうれしかったのだ。

 

 

今回の旅行も、旅先でこれをしなきゃとか考えずにのんびりできる時間がほしいな。鉄道の移動でも一つの街に連泊するのでもいいから。

あとで大木くんに伝えよう。

 

 

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昨日の晩ごはん。

鮭のホイル焼きとカブの煮物と茶碗蒸し。親知らずを抜いた大木くんのため、噛みやすそうな食事に。魚は本当は白身魚の煮つけにでもしようと思っていたのだけど、大木くんの実家から大量に魚が届いたのでそれを消費することにした。

どれも薄味でちょっと白ご飯が進まなかったな。一品くらいしょっぱくすればよかったかも。

 

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今日のお昼。

緩めにゆでたパスタでナポリタン。ケチャップとお砂糖。簡単にお店の味。たまに食べたくなる。この安い味。

粉チーズをたっぷりかけて食す。