君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

自宅安静が板につきすぎて(快適)

たぶんもっと申し訳なさそうに、あるいは暇でつらそうにしていないといけないのだと思うが、切迫流産での自宅安静が楽すぎてこのままニートになりたいと思ってしまう。

現在12週。このあいだの検診でも症状は変わっていなくて、自宅安静期間が延びた。いつまで続くのかはわからない。

 

今の生活内容を記録しておくと、

朝、大木くんと同じくらいの時間に起きて大木くんを見送りつつのんびり朝ごはんを食べる。

歯磨きして布団に横になる。

寝ながら本を読んだりスマホをいじったり動画を見たり勉強したりする。

おなかが空いたらレトルトのカレーなんかを食べる。

食べ終わったらまた寝ながら本を読んだりする。

夜になったら大木くんがお弁当などを買って帰ってくれるので、一緒にそれを食べる。

お風呂に入ってまた横になる。

 

こんな感じ。

なお、ノートパソコンスタンドを購入したので、寝ながらでも動画視聴やブログ編集は快適に行える。

家事は、以前はやっていたのだが、一度クリニックで「悪化してるから入院した方がいいかも」と言われて以来やらなくなった。大木くんもわたしにやらせたがらなくなった。ここ最近は出血もないので、食器洗いなど簡単なものだけ少しやっている。

 

夜帰宅すると、大木くんは真っ先に寝室のドアを開けてくれる。寝たまま彼に手を振ってお帰りを言う。大木くんはにこにこと「ご飯買ってきたよー。食べよう」と言ってくれる。

動物園の飼育動物にでもなった気分だ。飼育員さんがエサをくれて、檻の中を掃除してくれる。外に出たい気もするが、中は安全だし、慣れてくると快適。むしろ外に出るのが億劫になってくる。

動物たちが飼育員さんになつくように、わたしも餌付けされていく。もしもわたしが大木くんのことがたいして好きじゃない状態で結婚していたとしても、自宅安静をきっかけに好きになっていただろうな、と思う。ごはんくれる人だから。

わたしは本を読むのが好きだし、もともと他人とつながりたいという欲求は乏しい方なので、退屈ではあるが、この暮らしにさほど不満はない。

 

 

このあいだ職場に連絡をした。

なるべく申し訳なさそうな声色を作って「安静期間がのびてしまいまして…」と謝っていると、「ネガティブになるのは体調に良くないだろうから、気にせずすごしてね」となぐさめられてしまった。

罪悪感をあまり抱いていないことに逆に罪悪感を感じる。

実は去年、他の社員が急に病休に入ったためわたしもそのしわ寄せをくらった。あのときは終わらない仕事を前に「わたし、死ぬのかな」などと感じながらなんとかこなしていった。その経験があるため、今職場の人たちがどんなに大変かはわかっているのだけれど、その経験があるためにかえって、「あの時わたしは頑張ったのだから、今回ちょっと休んだって許されるでしょう」と開き直ってしまってもいる。

転職前の職場でも、同じ係の先輩が数週間の介護休業を取ってその間代わりに仕事をやっていたこともあるし、そういう時にわたしは「簡単に休みなんかとりやがって」などという気持ちにはならなくて、こういうのは「お互い様」でしょう、とどうしても思ってしまって、自分が休む立場になってもあまり申し訳ない気持ちにならない。

 

 

いいのかな、こんなに楽で。

まるで、毎日が冬休み。

まあたまには腕によりをかけて料理しておいしいごはんを食べたいという気持ちもあるし、あんまり長引くのはいやだけれど。筋トレや運動もしたいし。

 

とは言え、ひどい人は入院になってお風呂も入れず、トイレすらベッドの上というほぼ監禁生活みたいな措置がとられるそうで、さすがにそれはかなり辛そうなので、わたしもこれ以上悪化しないように、今はちゃんと毎日寝ていよう。

という結論にしかならない。

 

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写真は休日のご飯。

休みの日は大木くんがご飯を作ってくれるようになった。大木くんの料理スキルはどんどん上がっている。ごはんおいしい。大木くんすき。