君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

妊娠初期の体と心境の変化の備忘録(自分用)

妊娠してから3か月以上がたち、安定期に入った。せっかくなので、これまでの経過をまとめておこうと思う。次に妊娠したとき用の備忘録と、生まれた後にたまに思い出に浸る材料として。

 

 

妊娠3週~4週

体調:胸が張ってくる。食欲が増す。便秘になる。のどが渇く。

とにかく食欲が増してマラソン大会前なのに1キロくらい増えてしまった。

この段階ではまだ妊娠したことに気が付いていなくて、単に生理前の現象だと思っていた。いかんせんピルをやめてまだ2ヶ月ほどだったから、生理不順だったのだ。基礎体温も一応つけてはいたが、グラフは曖昧なギザギザを描いていて確信は持てない感じだった。4週の終わりごろ、まだ生理が来ないので「これ妊娠なんじゃないか」と感じ始める。大木くんに検査薬を買ってきてもらい、使用したらうっすらと陽性の反応が出た。

その他:インフルの予防接種を受けた。マラソン大会で42.195キロ走った。頭痛薬、胃薬を飲んだ。マラソンの後はビールを飲んだ。

 

5~6週

体調:妊娠5週の金曜、頭痛で体調が悪くなるも、「妊娠中って薬飲んじゃいけないんじゃないか」と我慢してみたが、こらえきれなくなって仕事を早退。翌日も頭痛がひかないため、とりあえず妊娠中も飲める薬を求めて近所の婦人科クリニックへ。

診察:大木くんと一緒に診察室へ入って、そのまま診察された。夫の目の前で股の間に器具をつっこまれているこの状況、いいんだろうか。

1回目の診察では歪んだ形の胎嚢は確認できるが心拍は確認できず。翌週もう一度クリニックへ行ってようやく妊娠が確定。おなかの中の袋に丸い粒があって、心臓が白くちかちかと明滅していた。

心境:妊娠が確定した日、そのまま大木くんと書店へ行って「初めてのたまごクラブ」を買った。うちに帰って二人並んで寝っ転がり1ページ目から最後のページまで読み込んだ。これは……俗に言う「幸せ」というやつかもしれない。

その他:最初の診察ではカロナールを処方してもらった。現在に至るまで、だいたい週に1,2回程度服用している(もともと頭痛持ちなので)。 

 

7~8週

体調:毎朝4時ごろ、空腹のせいか尿意なのか目が覚めるようになった。空腹は放っておくと気持ち悪くなるため、個包装のお菓子をたくさん買って常備するように。

切迫流産:8週の頃、検診に行くと赤ちゃんはだるまのようなシルエットで週数どおり成長していたものの、「明日から仕事休んで安静にしてください」と突然言われる。絨毛膜下血腫という状態になっていて流産の危険があるらしい。自覚症状はないのだが。

翌日1日だけ出勤して上司に話し、その翌日から休むことにした。年末年始の長期休暇目前だったのでとりあえず有給で。

心境:自覚症状もないのに休んでいいのんか? とどうしても思ってしまう。

 

9~10週

体調:安静にしていて体を動かさないせいか、あまりたくさん食べられなくなった。ただし早朝に目が覚めてお菓子を食べてしまうのは変わらず。漬物が食べたくて毎日食べるように。浅漬けうまい。

その他:正月にわたしの実家(広島)へ帰るのはキャンセルし、この時点で両方の実家へ報告をした。お義母さんからたくさん調理済みの食材などが届くようになる。ありがたや。

新年のあいさつのため実家に電話をしたところ、わたしの母から「大木くんも大変ね」と労られ、それ以降大木くんががぜん家事をやってくれるように。

 切迫流産:10週目、突然の出血と生理痛のような軽い鈍痛にびっくりして近所の婦人科へ行くと、「血腫が大きくなっている。これは入院した方がいいかも。紹介状書くから今から提携先の総合病院へ行って」と言われる。

が、総合病院は貧血など母体に危険がない限りは入院の措置は取らない方針らしく、そのまま家へ帰された。行き帰りはタクシーを使った。

心境:職場にまだしばらく出られない旨を連絡すると、「1日だけでも出てきて引継ぎをやってくれないか」と言われた。そうしなきゃいけないのだろうと思ったが何かあったとしてもだれも責任が取れない事態であるため、怖いので断った。

お腹が痛むと、「このまま流産するんじゃないだろうか…」などと不安になって、余計におなかが痛くなるような気がしたので、そういう時はコメディドラマのネット配信を見て気を紛らわしていた。『俺の話は長い』には感謝している。

 

11週~13週

生活:怖いのでもう家事は全部大木くんにやってもらうことにした。1日のうち20時間くらいを布団で寝て過ごす。寝っ転がったままPCを使える台とか、ペットボトルに装着するストローなどをAmazonで買う。ネット動画には飽きてきて村田沙耶香の本を立て続けに何冊か読んだりしていた。

体調:ほんの数日だけ、雑炊しか食べられない日もあったがすぐに終わった。おなかが空くと胃が気持ち悪いのと、漬物を毎日食べたがる以外はつわりらしいつわりもなく。体重に変化なし。腹痛や出血は次第になくなった。夜寝つきが悪く、何度も目が覚める。

体形:13週に入ってからすこーしだけおなかの下の方が膨らんできた。少しずつだが、確実に毎日大きくなっているのがわかる程度。

その他:漬物は塩分が気になるので途中から千枚漬けやピクルスにした。ピクルスうまい。

 

14週~15週

検診結果:14週の検診で血腫がほとんどなくなっているのでもう日常に戻ってよいと言われる。甲状腺の値に異常が見つかったのでホルモン剤(チラージンS)を処方される。

生活:仕事に復帰する。通勤緩和で朝30分遅く出勤し、帰りも電車が混む前に帰るべく定時退社するように。その分、昼休みに少し仕事をするようになった(ほぼ周囲へのパフォーマンス目的だが)。毎日夕食を作るようになった。

体調:漬物ブームは終わった。職場復帰して毎日動くようになったせいか、夜はぐっすり眠れ、早朝に目が覚めることもなくなった。おなかが空いて食欲も回復。体重は13~14週ごろ一気に1キロほど増え、その後横ばい。妊娠前と比べると2キロほど増えている。

体形:ぴったりした服を着ているとおなかが目立つように。とはいっても、「あの人、腹回り結構出てるんだな」と思われる程度の変化だが。

 

全体を通した変化

体の変化:胸のサイズは2~3カップ増えた。便秘はひどくなる一方で、ヨーグルト、オリーブオイル、青汁、わかめ、ナッツと、あらゆる飲食物を試したが、結局酸化マグネシウムを処方され、薬に頼るように。頭痛の頻度は減らないが、痛みの度合いは弱くなった。片頭痛は妊娠すると軽くなるらしい。

心境の変化:10週の時、初めてエコーで赤ちゃんが動いているのを見て、「生きてる!」と感じた。それまではあまり自覚がなかったが、それ以降おなかに生き物がいるのだと感じるように。おなかが大きくなり始めてからは「人間がいる」という感覚へ変わっていった。テレビなどで赤ちゃんを見ると「もうすぐ我が家にもあの可愛いぷにぷにがやって来る」とわくわくする。最近は待ちきれない感じ。初めの頃は「流産の可能性もそこそこあるんだ」と心に予防線を張っていたのが、最近は安心して子どもが生まれる未来を想像できるようになってきたというのもあると思う。数週間前から妊婦用のアプリなど入れて毎日何かしらの情報を読んでいる。大木くんにはパパ用のアプリを入れてもらった。

仕事:組織の人間関係というものが苦手なので、職場行かなくてよくてラッキーという気持ちが全くなくはなかった。正直、自宅安静が解除されたときは「え、もう…?」と思ってしまったりした。けれど、その後職場へ電話すると「木ノ下さん!よかったー!」と喜んでもらえ、おかげで頑張る気持ちが出てきた。職場復帰してしばらくたつが、定時退社するため仕事にメリハリもついて、いろんなことに対し割り切りの気持ちも身につき、以前よりすっきりした気分で働けているような気がする。ただ、プレッシャーがかかるとおなかがピリピリと小さく痛む。

自宅安静が終わって:切迫流産がなくなって、料理ができるようになったのが嬉しい。大木くんは週末しかご飯を作ってくれなかったので平日はお惣菜かコンビニ弁当だったのだ。嬉しくて治ったその日はブリを焼いた。

出掛けられるようになったのもうれしい。その日のうちに美容院へ行き、翌日は大木くんと近所にケーキを食べに出かけた。その10日後には吉祥寺の美術館へ行き、スープカレーを食べ、有名ケーキ屋で行列に並んだ。アテスウェイのケーキうまい。

 

 

だいぶ端折ったが、初期の変化はこんな感じ。

短くていいからもっとこまめに書いておけばよかった。

f:id:kinoshita-kinoshita:20200224221102j:plain