君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

ちょっといいコーヒーを自宅で

わたしはカフェが好きだ。

仕事終わりに寄って帰ることもあるし、休日に大木君を置いて出かけることもある。

おいしいコーヒーと、おしゃれで落ち着く、人がいるけど互いに干渉しないあの空間が好き。店主のこだわりが光る個性的な個人店も、安心のスタバやタリーズも好きだ。

もちろん、大木君と二人で行くこともある。けれど、この町に越してきてから約一年たち、近所のカフェはあらかた行きつくしてしまった。大木君は近くのよさそうな店の開拓には興味があるようだけれど、カフェでまったりすることそのものが好きなわけではないようで、最近はそんなに付き合ってくれない。

まあ、いいんだけどね。わたしも、大抵落ち着いて本を読みたくて行っているので、一人の方が好都合なわけで。

 

けれど、最近はカフェに行かなくても自宅でちょっとおいしいコーヒーが飲めるならそれで充分じゃん! と気づいた。

数週間前。

駅ビルで二人買い物をして、わたしはそのまま近くのカフェへ行きたい、でも大木君はもううちに帰ると言っている。わたしはカフェに行ってゆっくり本が読みたい、でも大木君と離れるのは嫌。ならば成城石井でお高めのドリップコーヒー買ってうちで飲めばいいのでは!? カフェに行くより安いし。

とコーヒーを買って帰った。

 

二人分のコーヒーを、お気に入りのコーヒーカップに入れて入れて飲む。隣に大木君がいるが、互いに干渉しないで好きな本を読んだり音楽を聴いている。越してきた当初に二人で作った狭いけれども落ち着くリビングで。

 

これは素晴らしい。

 

こんな足元に素敵なカフェがあったとは。

これでもうカフェに行く必要はなくなる、ということはないけれど、でもこれで十分幸せ。一人暮らしの時は考えられなかったことだなあ。自分の部屋でコーヒーを飲んでくつろぐなんて。ひとりでは、家にいたって満たされた感じがしなかったもの。

 

今週のお題「お気に入りの飲み物」

 

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昨日のおやつ。

ホームセンターへ行った帰りにケーキを買って。そとでは食べるのを躊躇するミルフィーユを心おきなく食べられるのもおうちカフェの醍醐味。

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昨日の晩ごはん。

新玉ねぎが安かったので、玉ねぎの肉詰めときのこのバター炒め、スモークサーモンのサラダ。玉ねぎをくりぬくのは時間ばかりかかって、食べづらいだけでそこまでおいしいわけでもなかった。サラダは写真だと色味がまずそうだけど、ドレッシングで漬けておいた玉ねぎを混ぜたこのサラダが今回は一番おいしかった。

 

今日はお昼にカレーを作りったので晩ごはんはもう作らなくてよい。

大木君は渋谷の音楽イベントへ出かけてしまっていないしね。

大木君がいないと、何も予定のない休日はとたんに暇で退屈で、充実していないことに罪悪感すら感じる苦痛の時間になってしまう。

「ちょっと高いドリップコーヒー」を入れてみたけど、何がおいしいのだか全然わからない。

 

つくづく、わたしの充実感は大木君によるものだということを痛感する。

とは言え、早く帰ってきてほしいとは思わない。大木君がわたしの知らない世界で楽しんでいるというのは、大木君の幸せはわたしごときの影響では容易くなくならないだろうという安心感があるから。

幸せな顔で帰ってきてほしいと思う。