君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

頭痛の報告

研修の予定があってろくに仕事ができそうにない日だったので、一時間早く家を出るつもりでいた。
のだが、まだ真っ暗な時間に目が覚めた。頭痛がする。今日ならなくても、と思いながらスマホを見る。まだ4時だ。
4時ならまだ出勤時間までに間に合うかもしれない。キッチンへいき、薬を飲んでまた横になる。眠れない。

時々、こんな風に早朝痛みで目が覚める。薬を飲んで寝ていれば出勤時間までにおおかた治まることもあれば、一時間ほど遅刻せざるをえないこともある。たいていは誰にも知られずに治まる。

今日も6:30にはほとんど痛みはなくなっていた。まだ頭は重いものの、仕事には行ける。研修だから、頭がちゃんと回ってなくてもなんとかなるし。

7時すぎ、いつもより30分ほど早く、でも今日の予定より30分ほど遅く家を出る前に、まだ寝ていた大木くんの布団に覆い被さった。他愛ないことを少ししゃべって、「今日4時に頭痛くて目が覚めたの」と報告する。
大木くんは寝ぼけた声で当然ながら「大丈夫?」と問う。

「大丈夫。行ってきます」

ホントなら言う必要のない報告。心配させるだけ、嫌な気持ちにさせるだけの報告。
でも誰にも知られないで苦しんでいる自分がかわいそうで、どうしてもいつも言ってしまう。