君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

妊娠5か月、6か月の備忘録

気づけば妊娠7か月目に突入している。

体調は良好。おなかの中に人がいることにも慣れてきてさほど書くこともないけれど、次回妊娠したとき用に備忘録をしたためておく。

 

  • 16週~17週

健診結果:仕事復帰して初めての健診だったが、もう血腫の心配はしなくていいようだ。ストレッチや筋トレなどもしていいと言われる。

体の変化:少しずつおなかは大きくなっているのだが、周囲からはまだわからないようだ。わたしもなるべくおなかが目立たないゆったりしたニットを着ている。体を動かしたいがコロナでジムにも行きづらいので、YouTubeを見ながらマタニティヨガをすることに。なぜか大木君も一緒にやっている。花粉が気になり始めたので耳鼻科へ行って点鼻薬をもらう。

その他:職場の同じ係にもう一人妊婦がいることが分かった。予定日はわたしより2か月遅いそう。上司も頭が痛いだろうな。でもわたしたちはたぶんいずれも空気を読んで今の時期妊娠したわけで、本当にしょうがない。なお、その人はつわりが相当ひどいらしく、時々死にそうな顔をしてふらっといなくなってしまう。聞くと、トイレで吐いたり、食べづわり解消のために休憩室などでフルーツを食べたりしているのだそう。水も飲めなくなったと言って、炭酸ジュースをちびちび飲んでいる。つわりって人によってこうも違うのか。わたしは元気で、なんだか申し訳ない。

 

  • 18週~20週

体の変化:胎動を感じるようになった。17週ごろから、寝転がっておなかに手を当てていると「これが胎動かな?」というぷくぷくした感触はあったが、それが少しずつはっきりしてきた。19週のある日、わたしが床に寝転がっている横で大木君にギターを弾いてもらうと、びっくりしたのかいきなりポコポコと激しく動き出した。(音量を抑えてもらうと落ち着いた) それ以来、動き方を覚えたかのようにポッポコポッポコ動くように。初めは寝転がっている時でないとわからなかったものが、座っている時でもわかるようになってきた。

仕事:わたしの仕事は春から夏前が一番量が多い。だんだんと残業が増えてきていた。普段ならちょっときついくらいがちょうどいいと思って乗り切るところだが、2,3時間残業した程度で異様に疲れてぐったりしてしまうし、おなかの人に無理させているのでは、と思うと気が気でない。夕飯も適当になるし。これが胎児の将来的な健康や性格にまで影響するかもしれないと思うとなんとかせねばと思うものの、減るどころか増えていく仕事量。このまま4月、5月になったら死ぬ。妊婦だけど誰も肩代わりしてくれない……。平日に夜9時10時まで残るとおなかが張ってくるので、こっそり土曜日に出勤したりした。

コロナ:有名な神社に戌の日のお参りに行く予定だったが、コロナの不安が広がってきたのでやめにした。実家から両親と妹が遊びに来る予定だったが、それもなくなった。

健診結果:20週の健診でスクリーニング検査と言うものをやってもらい、時間をかけてエコーを確認し、頭の大きさだとか心臓だとかをチェックしてもらった。先生がものすごい何度も心臓の血流か何かを計っているなと思って見ていたら、「たぶん問題ないと思うけど、赤ちゃんが元気すぎて心臓については全部見きれなかった」と言われてしまう。まあ、元気なのは良いことだ。

 

  • 21週~23週

体の変化:ちょっとずつおなかが出てきて、職場のお姉さんに嬉しそうにおなかを触られたりする。その人は絵本をプレゼントしてくれた。

仕事用で買ったマタニティボトムスが、長時間座っているとゴムがおなかに食い込み、きつくなってきた。アジャスターのない、生地全体がびよーんと伸びるタイプのものは大丈夫なのだが。気候も暖かくなってきたので春物のワンピースを購入。産休に入るまではこれで仕事へ行くぞ。

体調:仕事が一日電話が鳴りっぱなしであちこちへ駆けまわったりした日は、おなかが張ったように痛くなることが出てきた。寝ても治らず、早朝おなかの張りで目が覚めることも。おなかの中にバレーボールでも入っているかのようにぷくっと膨れている。怖くなって先日はとうとう健診の日でもないのに病院へ行った。

ノンストレステストという、おなかにベルトを巻いて胎児の心拍とおなかの張りをチェックする検査を行ってもらう。結果、特に問題ないとのこと。「この程度の張りなら問題ないということを覚えてもらえれば安心かな」とその先生は言った。そして今日も「赤ちゃんめっちゃ元気」と言われる。よく動く子供らしい。落ち着きがない子が生まれるのかもしれない。

その他体調:平日はむくみもあってか体重が激増する。1日で1キロ増えた日もあった。バナナやアボカド、野菜ジュースなどでカリウムを摂取し、また着圧ソックスを履いてやや改善した気がする。

息切れしやすく、階段の登りがきつくなってきた。2階分の登りは諦めてエレベーターに乗るように。ちょっと悔しい。

仕事:4月に入り、人が補充されてやや負担が減った。ありがたい。

 

 

ざっとこんなところか。

そのほか、この2か月の変化で大まかなところは

 

①妊娠しているという状態になれてきたこと。

 ときどき、妊娠していることを忘れている。仕事中とか、休みの日にまったりしている時など。

 

②大木君がめっちゃ優しい。

 残業が増えて平日の晩ごはんを作れなくなった私に代わり、大木君が夕食を作ってくれることが増えた。先々週、それを忘れて退社時間が21時を過ぎてしまったことがあった。ハッとして大木君に電話すると、まだ食べずに待っているという。あわてて帰ったらさんまの塩焼きとナスの焼きびたしとにんじんしりしりの晩ごはんが。しかも大木君は怒っていなかった。もう感謝しかない。

 翌日そのことを職場の人に話すと「だんなさんめっちゃやさしー!」と言われた。と大木君に話したら、「キノちゃんにというより子どもにちゃんと栄養を与えたいだけです」とのこと。もはや私に対する優しさではなかった。子供が生まれ、授乳期間が終わったらわたしは用なしになるかもしれない。


③体重がかなり増えてきた。

妊娠前から6キロ増えている。このひと月で2キロ増。ちょっとペースが早い。晩ごはんをお腹いっぱいまで食べるせいだ。

 

④コロナ不安

緊急事態宣言で電車の込み具合はかなり解消され、朝から席が空いていることもあるが、怖くてドア付近に立つことにしている。自分ひとり罹って死ぬだけならいいのだけれど、今死ぬとおなかの人を道連れにしてしまう。

うちの会社全体では社員の出勤日数を減らすと言っているものの、うちの部署は対応ができないと上司が言っている。他の部署の同期は一日おきの出勤になっていたりするのに、わたしは毎日出勤している。取引先やうちの経理が納期を延ばしてくれないことにはどうにもならないみたいだ。職場の人口密度は減らないままだ。

ゴールデンウイークに来ると言っていた実家の両親と妹も、新幹線の予約をキャンセルしたようだ。もう生まれるまで、というか生まれてからしばらくも家族には会えないのかもしれない。

それから、かかっている病院がコロナ患者を受け入れているのだけれど、先日院内感染が発生したらしい。

そのせいで上に書いたおなかの張りで病院に電話しようとした時、全くつながらなかった。十何回かけてやっとつながることができた。

ホームページを見て、コロナの影響で入院患者への面会も、立ち合い出産もできなくなったと知った。出産のときまでに解消されなかったらどうしよう。一人で病院に行って、平均十何時間という出産を一人ぼっちでやらなければいけないのか? 先日のノンストレステストは陣痛室で行われた。あの6畳程度の部屋でひとりぼっちで……想像するととても怖い。

 

コロナにかかったらどうしよう、コロナがこのまま収束しなかったらどうしよう。

 

日に日にピリピリして、毎日何度もヤフーニュースを見てしまう。悪化するニュースしか出てこない。政府の悠長な対応に苛々が募る。職場行きたくない。

有休を使って早めに産休に入らせてもらおうかな、育休中の人も来月帰ってくるし……と考え始めたころ、その現在育休中の先輩から電話がかかってきて、「保育園が休園になったので復帰が1か月遅れます」と連絡があった。