今日はすごくどうでもいいことを書く。
名前の漢字って色のイメージがあるよねという話だ。
先週、職場の先輩が「鈴木と佐藤がいつもわからなくなる」と言っていた。個別具体的な鈴木さんと佐藤さんがいるのではなく、よくある苗字としての「鈴木」と「佐藤」の区別がつかないらしい。そんなことある? と思ったが、先輩は沖縄出身で、鈴木にも佐藤にもなじみがないため頭の中でごちゃごちゃになるのだそう。
そうはいっても鈴木と佐藤は色イメージがまったく違うだろう。鈴木はグレーがかった青で佐藤はピンクじゃないか、と思ったけれど、この色のイメージは一般的なものなのだろうか、と思って今日このブログを何となく書いている。
これは共感覚というのともちょっと違う。別に文字に色がついて見えるわけではないからだ。「海」と書いてあれば深い青をイメージするし「雪」なら白、「火」はオレンジがかった黄色、「秋」なら赤茶色、「美」ならピンク、「清」なら水色、という単純なイメージである。
名字の中にもそういう色イメージが想起されるものがいくつかあるよな、と思ったのでちょっと記録してみる。
日本人の名字ランキング
1位 佐藤 ピンク(「佐」がピンクのイメージなので。佐々木とかもピンク。)
2位 鈴木 グレーがかった青、というか、青にかすれたグレーもしくは銀色の線がたくさん入っている感じ。
3位 高橋 暗い青。群青系。男性のスーツとかでよくある色。
4位 田中 茶色(「田」が茶色イメージ)
5位 伊藤 う~ん、これはあまり色イメージがなかった。白系?「藤」だけなら赤〜えんじ色なのに。
6位 渡辺 淡い赤茶色
7位 山本 薄い茶色
8位 中村 あ、これも色イメージないな。わたし的に「中」は茶系だけど「村」は緑でこの二色があまりなじまないからかな。
9位 小林 これもよくわからない。「小」は白系で「林」は緑だけれど。
10位 加藤 暗めのレンガ色か。(「加」が黒系で「藤」が赤系なので)
こんな感じですごく適当なイメージである。
どうも、色を想起しやすい漢字があって、そこに引っ張られて名前の色イメージが出てくるようだ。
他にも、「井」や「上」などの画数の少ない感じは白っぽいイメージのものが多いので、井上とか上野とかは白系の印象を抱く。(上野よりも井上の方がより白い)
けれど画数が少なくても「今」は赤やオレンジのイメージなので、今井や今田はオレンジっぽい。なぜだろう。
「太」などはむしろ黒っぽいイメージだ。自分でも不思議。
「広」がつくと黄色で、「村」は緑(カーキに近い)、「川」はくすんだ緑だけれど「河」はオレンジっぽい黄土色。「北」は白、「東」は青、「南」と「西」は赤とオレンジ。
作家の故・山本文緒さんは、「山本文」までは黄土色やベージュの文字の並びで、最後に入る「緒」が赤、それも赤地に細かい模様の入った反物のようなイメージなので、ベージュ系に渋い赤の差し色が入るとてもおしゃれな名前だなあと、前々から個人的に思っていた。
うちの娘・ふみちゃん(仮名)の名前を付ける時も、「あ、白地に赤紫と藍色の模様が入ってかわいいな」と感じたのを覚えている。
しかしこれは他の人も感じている印象なのだろうか。
感じているけど違う色のイメージだったりするのだろうか。
そういえば今まで名前の色イメージを他人から聞いたことがなかった。
まあ、しょうもない話なのでわたしも人にしたことがなかったのだが。
というわけで、今日はどうでもいい名前の色のイメージの話でした。