三日目。
ミラノ駅でパンとカプチーノを買い、イタロという鉄道会社の特急でベネチアへ向かう。
ミラノ駅はファンタジー映画に出てくる巨大な駅といった風情で、重厚で活気がある。
電車もかっこいい。
電車に乗り込むとわたしたちの予約している席におじさんがいて、「あの、すみません」と声をかけると「俺の席の隣には他に人が座ってて、いますいてるからこっちに座ってるんだ。別の席に座ってくれない?」と言われる。この適当加減、イタリアっぽいなと感じる。
ただ、首を傾げる大木くんに日本語で通訳してると、「わかったわかった」とおじさんはどいてくれた。
一時間半ほどでベネチアへ到着。駅を出たとたん、
映画の中に入ったような、タイムスリップしたような街並みが待ち構えていてテンションは急上昇だ。
宿は観光スポットからは離れているけど、そこへ向かう道すがらも写真を撮りまくる。
宿の人も親切で嬉しい。
リュックをおいたら、観光へ出発だ。
まずはサン・ロッコ教会と、そのとなりにあるスクオーラ・グランデ・デイ・カルミニ(大同信組合建物)を見学。
絢爛豪華な天井画。ずっと見ていると首が痛くなるので鏡が置いてある。それを手に持ち、覗きこみながら鑑賞できる。
絵の意味はわからないけれど、イタリアに来たなあと実感する。とにかく「すごい」しか出てこない。
有名なリアルト橋で記念撮影したあとは適当なリストランテに入り、少し早い昼食。
生ハムメロンは一皿をシェアし、パスタはそれぞれイカスミパスタとカルボナーラを食べた。カルボナーラは卵感が強い。日本のクリームを使ったカルボナーラとは違うものだし、以前シチリアで食べたぼそぼそしたチーズ感の強いものともまた違う感じ。いつか本場ローマに行ったらまた注文しよう。
その後、リアルト橋前のショッピングモール屋上テラスへ。ここではこんな景色が無料で見られるのだ。
お次はサンマルコ広場。
すごい人。あと暑い。死にそう。
水をめっちゃ買い込んでゴンドラ乗り場へ。
ゴンドラどうかなあ、柳川の川下りとかも上から眺めていた分には優雅だけど乗ってみたら大したことなかったしなあ、と思いながら乗ったのだけど、海に漕ぎ出した瞬間陸から眺めるのとはまた違う雰囲気に一気に気分が高揚。いやあ、のってよかった。
ゴンドラを降りたら今度はブラーノ島へ向かうべく、船着き場へ。
これは救急車。
これはお墓。
島ではふわふわのにゃんこがお出迎え。
ここではとにかく写真を撮る。
撮る。
撮る。
はあー、楽しかった!
ベネチアに戻ってきたら、オステリア(食堂、居酒屋のような店)で晩ごはん。
壁のメニューはイタリア語オンリー。3割くらいしか読めない。しょうがなく店員さんに選んでもらった。気前よく説明してくれ、おすすめを教えてもらう。
写真はアンティパストの盛り合わせ。
19時半頃店を出る。
外は夕暮れ。
宿に戻り、泥のように眠る。