君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

結婚にたどり着かない

2コ下の妹に久々電話してみたら、2時間という思わぬ長電話になってしまった。

最初は仕事が最近大変で、みたいな話をしていて、最近婚活はどうなの? と聞いたら、実はもう半年くらい付き合っている人がいるんだそう。

おや、聞いてないわよそんな話。姉さんに全部聞かせて♡

 

というわけで2時間。

なんでも、婚活パーティかなんかで知り合った、わたしと同い年の男性で、今時珍しい感じの夢を追いかけているちょっと変わり者男子らしい。

その夢自体は、妹から聞いている限り割と面白そうなものだ。今現在は比較的手堅い会社に勤めていて、その夢は今の職業の延長線上にある。たくさん稼げるかどうかはその人の経営センスと運次第だろうけど、食っていくだけでいいと思うなら叶えること自体は難しくないだろう。その人と結婚して、その人が夢をかなえていく隣で生活していくのはとても楽しいんじゃないかと思った。

 

ただ、問題がひとつ。

 

遠い。

物理的距離が。

 

互いの職場は、高速を使って車で1時間強の場所にある。さらに彼は、ゆくゆくは瀬戸内海の島に移住したいんだそう。まじかよ。

婚活パーティーで知り合っておきながらなぜその人を選んだ。と姉ちゃんは思う。

でも、婚活で知り合った中で一緒にいて楽しいと思える唯一の人だったんだってさ。

そのころには婚活疲れを起こしていてとりあえず戦線から離脱したかったというのもあるみたいだが。

先に好きになったのは向こうだけど今はわたしも好き、すっごい優しいの、と言う。

くっ。そう言われちゃ姉ちゃんは何も言えねえ。

 

 

妹は年も年だし、子どもが何人かほしいのならそろそろ結婚につながる相手を選んでおかないといけない。どうしたらいいのか…と本人も困惑している様子。

わたしも大木くんと付き合っていたころ、互いの職場が電車やらバスやらで3時間近く離れた場所にあった。で、わたしの場合はわりと何も全く躊躇せずに転職することにした(でも給料は上がった。というかステップアップできる転職しかしないと決めていた)が、妹の場合はそうもいかない。

なにせ彼女の職業は、たぶん県内で今の会社でしかできない特殊な仕事だ。昔からなりたいと言っていて、狭き門をくぐりぬけて本当に叶えてしまった。仕事はきついことの方が多いとは言っているけれど、なんだかんだ彼女のアイデンティティのかなり大きな部分を占めているはず。

そんな仕事、やめちゃいかんよ。やめちゃいかん。

 

コミュ力が高くて誰からも好かれる彼女は、たぶんどんな仕事についてもどんな田舎コミュニティに行ってもみんなから受け入れてもらえはするだろうけど、だからって夢追い男のために自分の人生を変えちゃうのはね…。

 

そんなわけで、付き合う前は互いに「結婚願望が強い」と意思表示しあっていた妹カップルだが、付き合いだしたとたんに結婚のけの字も出せなくなってしまったそうだ。

 

 

ほんとに結婚したきゃ力づくで押し通して障害なんか一切をなぎ倒して一緒になってしまえばいいのに、そうできないのは互いの気持ちがそれほどじゃないんじゃない? なんて結婚当初のわたしは思っていたけれど、そうじゃないんだなって最近思う。

妹は学生時代から8年付き合った彼氏とも、結局お互い仕事を譲れず別れているしな。

 

まあ、このケースで何とかするとしたら、彼氏の方が移住先の島をもうちょっと近いとこで妥協してくれれば何とかなら…ないのか?

結婚って本当に難しいようだ!

 

 

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昨日の晩ごはん。

オーブン機能がへっぽこになっていた電子レンジを買い替えたのでうれしくてオーブン料理を。昔オンラインでイタリア語を習っていた時に先生から教えてもらったメランザーネ・アッラ・パルミジャーナ(なすとトマトソースとチーズの重ね焼き)と、ローストポーク、夏野菜と野菜ジュースのスープ。

オーブンがちゃんと働く! 感動!

 

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今日の朝ごはん。

ホットケーキにベランダのプランターで収穫した苺を添えて。

 

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お昼ごは大木くんが作ってくれたオムライス(?)。

きれいにできた方をくれた。

 

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何か書いてくれた。何?

 

 

妹の話だが、とりあえず、年内くらいには将来の話をして、埒が明かないなら別れるしかないね、という結論に達した。涙を呑んで。