君の木の下

夫婦と子どもふたりの日常備忘録

六本木アートナイトの備忘録。

土曜日、六本木アートナイトへ行ってきた。一言でいうとすっごいたのしくて「来年も絶対行く!」と思ったので備忘録をしたためる。

六本木アートナイトとは、東京都などが主宰している現代アートのイベント。六本木ヒルズアリーナやその周辺で、夜通し行われる。ちなみに基本的に鑑賞料はただ。

大木くんは2年くらい前に行っている。わたしは今回が初めてだ。
ウキウキして去年の夏ぶりとなるお気に入りの黄色いワンピースを着てでかけた。


六本木に着いたのは夕方5時半前。
とりあえずパフォーマンスを見るためアリーナへ向かう。
お目当てのオレカTXのプログラムは18時半からだというのにすでに長蛇の列。
ひとまず並んで、大木くんに飲み物を買ってきてもらう。
列に並ぶのは好きじゃないけど、こんなにたくさんアートのイベントに人が集まるんだ!ということに感動してなんだか嬉しかった。

時間になり、椅子席へ案内してもらう。始まる前から気になっていた巨人の人形が用意されている。妖精の格好をした女性が躍り出てきて、人形たちが命を吹き込まれるように、演奏が始まった。f:id:kinoshita-kinoshita:20190528134425j:plain
巨人の操り人形たちがチャラパルタというバスク地方の楽器を奏でる。夕方5時の音楽のような、懐かしい音色だ。そこに起き上がりこぼしの管楽器とスノードームの中からブズーキが加わる。
見ても楽しい、音も情熱的でどこか懐かしい。あっという間の40分だった。


そのまま並び直して次のパフォーマンスも見ることに。座敷席に座り開演を待つ。
今度はブラウン管テレビやレジのスキャナーを楽器にしたパフォーマンスだ。
しましま模様のドレスを着たダンサーを男二人がスキャンする様子はかなり謎で怪しく面白かったのだが、この時隣に座っていた赤ちゃんがその小さなぷにぷにの手でずっとわたしの腕をつかみ、時々こちらの顔を覗きこんで笑ったりするものだから、それに舞い上がってしまってパフォーマンスの内容が2割くらいしか入ってこなかった。なんてこったい。かわいすぎる。


…さて、目当てのパフォーマンスを見終わったので展示作品を見て回る。ヒルズの庭園や、ミッドタウンの地下、近隣の公園などをぷらぷらと。
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角文平さんの作品。
誰もが持ってる記憶の片隅を刺激するようなノスタルジックな作品だ。灯りがゆっくり点滅する様は、夜に行うアートナイトならではの演出。
この人の作品は他の芸術祭で見て気に入って、一つくらい買えないかと調べたことがある。数センチくらいの小さなものが何十万もして諦めたが。今回もやっぱり素敵。

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立体音響にあわせてシャボン玉が出てくる仕組みの作品。六本木の夜空にパステルカラーの照明に照らされたシャボン玉が飛んでいく様子はとても幻想的だった。


他にも、紹介しきれないほどいろんな作品を見て回って、イベント会場でクラフトジンを飲んだりしていてらあっという間に深夜になった。

うちに着いたのは夜中の2時半ごろ。
疲れきった帰りのバスの中、大木くんと手をつないで
「来年も絶対行こう」
と約束した。


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日曜日のお昼ごはん。
いつもはふわとろの卵をかけるようにして作るオムライス(その方が簡単でおいしいから)。でも大木くんは固めに焼いた卵の方がお好きなようなので珍しく定番の感じに。
この後ケチャップで「スキ」とか書いて遊びました。